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セミナー趣旨
今後求められる情報プラットフォームとは 東北地方太平洋沖地震から見えてきたもの
2011年3月11日、日本中を震撼させる未曾有の災害、東北地方太平洋沖地震が発生しました。
自然のもつ威力にただ茫然とさせられましたが、その中でも、多くの人々がすぐ「自分にできることはなにか」と、必死で考え協力をはじめました。被災者の方々の冷静で忍耐強い行動に、海外の人々からも日本は素晴らしい国だと称賛の声が寄せられました。
起こってしまった大惨事の記憶は拭えるものではありませんが、この震災を機に、新しい日本の姿を予感させるような動きが起こったと感じた方も多かったと思います。今もその流れは続き、支援・再建の輪は力強くなるばかりです。
インターネット上では、特にTwitterなどソーシャルサービス上を膨大な量の情報が流れ、また安否確認や支援のための情報を共有するウェブサイトも早くから数多く立ち上がりました。これまでにない速さや規模のできごとであり、日本のインターネット業界の人々の熱い思い、行動力、技術力の高さに驚いた人も多いと思います。
この震災に際して日本は、インターネットをより取り込んだ新しい社会システム、いわば"日本2.0"を作るチャンスを迎えたのかもしれません。
「だれもが使えるウェブコンクール」では、障害やさまざまな状況に関わらず多くの人が情報にアクセスできる社会をめざして活動を続けていますが、今回のような災害時の情報へのアクセスの容易さも重要なテーマであると考えます。
そこで今回、「災害とアクセシビリティ」をテーマにした緊急講座を行います。
前半では、災害リスク情報を専門家とする、独立行政法人防災科学技術研究所の研究員の長坂俊成氏をお招きし、今後必要とされる情報のプラットフォームについてお話を伺います。 長坂氏は、被災地にいち早く実際に赴き、情報のプラットフォーム作りに尽力されています。その貴重な経験から、今後あるべき災害情報のインフラについてお話しいただきます。
後半のパネルディスカッションでは、視聴覚障害者当事者、ウェブ制作者、アクセシビリティ研究者の立場で、今回の東北地方太平洋沖地震から見えてきた、情報提供プラットフォームとしてのウェブついて討論します。
講座の最後では、聴覚障害者との(手話を中心とした)コミュニケーションについて学べるミニコーナーを設けました。
多様な環境、多様な人々との情報共有を考えるとき、情報のアクセシビリティは重要な課題です。ゲストと共に、今後の新しい情報インフラについて考えていきましょう。
こんな方にお勧めです
- 企業・団体・公的機関のウェブサイトやシステムの担当者・関係者の方
- ウェブ制作会社・広告会社の方
- アクセシビリティの動向に興味のある方
- ウェブを活用し、今後支援活動をしていきたい方
開催概要
| 日時 | 4月25日(月曜日)18時30分-21時 |
|---|---|
| 会場 | 株式会社クリーク・アンド・リバー社 2階セミナールーム 東京都千代田区麹町2丁目10番9号 C&Rグループビル 地図はこちら |
| 定員 | 50名 |
| 参加費 | 3,000円 |
タイムテーブル
| 18時10分-18時30分 | 会場、受付開始 |
|---|---|
| 18時30分開始 |
開会あいさつ (だれもが使えるウェブコンクール実行委員長 馬塲寿実) |
| 18時35分-19時15分 |
特別講演「災害時のプラットフォーム作りに必要なこと。そして今後の支援で必要な情報」 (独立行政法人防災科学技術研究所 災害リスク情報プラットフォーム研究プロジェクト研究グループ長 長坂俊成) |
| 19時15分-20時20分 | パネルディスカッション 「ウェブ制作者、アクセシビリティ研究者、視聴障害者当事者による今後求められるウェブシステムとは?」 (モデレター:森田雄 株式会社ツルカメ/だれもが使えるウェブコンクール副実行委員長 パネラー:日本アイ・ビーエム株式会社 飯塚慎司、平林裕一(ライムミルク)、伊敷政英(カクテルズ)) |
| 20時20分-20時30分 | (休憩 10分) |
| 20時30分-21時 |
これだけは知っておきたい聴覚障害者への情報伝達のコツと手話 講師:平林裕一(ライムミルク) |
| 21時 | 閉会あいさつ (だれもが使えるウェブコンクール副実行委員長 中野宗) |
出演者プロフィール
- 長坂 俊成氏(独立行政法人防災科学技術研究所 災害リスク情報プラットフォーム研究プロジェクト研究グループ長)
-
1962年東京生まれ。中央大学法学部政治学科卒業、筑波大学大学院経営政策科学研究科修了(法学修士)。トロンプロ ジェクト、住信基礎研究所(住友信託銀行系)、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究助教授(高レベル放射性廃棄物地層処分リスクコミュニケーション研究プロジェクト)を経て2004年より独立行政法人防災 科学技術研究所主任研究員。現在、社会防災システム研究領域・災害リスク研究ユニット・災害リスク情報の利活用研究プロジェクト・プロ ジェクトディレクター。
所属学会:一般社団法人日本リスク研究学会会長、日本公共政策学会会員、日本計画行政学 会会員、日本災害情報学会、日本地理情報システム学会他。専門分野:リスクガバナンス、地域情報政策、コミュニティ政策
兼職:中央大学大学院公共政策研究科兼任講師(防災政策と地域情報担当)
著書:長坂俊成他『地域発・防災ラジオドラマづくり知恵と絆で高める防災力』、NHK出版、2011
金安岩男、長坂俊成、新開伊知郎編著『電子市民会議室のガイドライン参加と協働の新しい かたち』、学陽書房、2004他 - 飯塚 慎司氏(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 AR アクセシビリティ・センター ビジネスアナリスト)
- 1990年頃、社内有志で立ち上げた福祉技術に関する普及・啓発を目的とした同好会で活動をスタート。 その後、こころWebの運用、HPRの普及活動や現在のパソボラの原型作りに携わる。2000年からはワールドワイドの 組織として設立されたアクセシビリティセンターに従事し、IBM製品のアクセシブル化の推進、Webアクセシビリティ などの標準化活動、アクセシビリティに関するコンサルティングなどを提供中。
- 森田 雄氏(株式会社ツルカメ 代表取締役社長)
- 2000年に株式会社ビジネス・アーキテクツの設立に参画し、2005年より取締役。ディレクター、プロジェクトマネジャー、 インフォメーションアーキテクトとして多数のプロジェクトに携わる。2009年8月に同社を退職した後、2010年5月ツルカメを 設立し代表取締役社長に就任。HTMLやCSSなどのフロントエンド技術、アクセシビリティ、ユーザビリティのスペシャリスト。 CG-ARTS協会委員。広告電通賞審議会選考委員。IA Institute会員。アクセス解析イニシアチブ会員。アックゼロヨン・アワード グランプリおよび内閣総理大臣賞、グッドデザイン賞、Webby Awards、New York Festivalsなど受賞多数。 今回の、震災においては「Trust in Japan」を企画運営し、支援活動へのアクションを起こしている。
- 伊敷 政英氏(Cocktailz)
- 2003年4月、アライド・ブレインズ株式会社入社。主に公共機関のウェブサイトについて、アクセシビリティ診断業務、ガイドライン作成支援業務、セミナー講師、執筆業務などを担当。2008年、財団法人日本規格協会 情報技術標準化研究センター(INSTAC)
「情報アクセシビリティの国際標準化に関する調査研究委員会」WG2委員(ウェブコンテンツJIS改正検討WG委員)。2009年5月にアライド・ブレインズ株式会社を退職し、2010年8月にCocktailz(カクテルズ)として活動開始。先天性の弱視の視覚障害を持つ。10月に右目の角膜移植を受けたばかり。 - 平林 裕一氏(ライムミルク代表)
- 聴覚障害を持つものの、IT会社にてウェブサイト制作に関わる一方、フリーランスとしてスキーデザインなどのプロダクトデザインやDTPデザイン などのデザインで参画。 現在、ライムミルクを立ち上げ、「衣」「食」「住」をコンセプトに、それぞれのジャンルをコンセプトとしたプロジェクトに取り組んでいる。 この春より「衣」をコンセプトにしたライムミルク クロージングをスタートするなど、湘南をベースとしたアクションを発信中。 また、今回の震災支援において、いち早くチャリティーTシャツを自らデザインし、支援活動に取り組んでいる。
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