HRT(ホルモン補充療法)とは?

自分の力や生活の見直しだけでは、更年期障害がよくならないという場合や、あまりにも生活に支障をきたすので、どうにかしたいという場合には、病院で「HRT」と呼ばれる治療を受ける選択肢があります。

HRTについて

HRTとは「ホルモン補充療法」という治療法のことを言います。更年期障害の原因となっている、女性ホルモン「エストロゲン」の減少に対して、直接作用するものとなっています。簡単に言えばエストロゲンを補充する治療法ということになります。

エストロゲンを補充する為の薬を飲んで、子宮が有る人には黄体ホルモン「プロゲステロン」も一緒に摂取するようにしてもらいます。病院で診断してもらい、処方してもらうので保険適用となり、患者さんの自己負担額はさほど高額ではありません。

どのような症状に効果があるのか

ホットフラッシュと呼ばれる、のぼせや火照りといった、血管運動系の症状に作用してくれる効果があります。動悸などの自律神経系に対しても改善を促していきます。また、泌尿器生殖器の障害や、性交痛の改善にも効果がありますので、とても幅広く利用できると言えます。

さらに不眠症になる更年期障害の方がいますが、不眠症を改善してくれる効果もありますので、不眠で疲労が溜まっていく一方だという人にもおススメです。

更年期障害の症状以外にも、悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増殖させる働きがあるので、腸内環境も整っていきます!

HRTの種類

経口剤と経皮剤の2種があります。経口剤は飲み薬で、経皮剤は貼り薬や塗り薬です。

経口剤

エストロゲン単剤、プロゲステロン単剤の2つの薬と、この2つを一緒にした配合剤の、計3種の飲み薬があります。この薬は、胃腸で吸収されていき、肝臓を通過して血液に届きます。

そのため、胃腸や肝臓に負荷がかかってしまうことがあり、胃腸が弱い人や調子が悪いという場合には、摂取できません。

経皮剤

エストロゲンは貼り薬と塗り薬があります。他にエストロゲンとプロゲステロンを配合した貼り薬があります。

経皮剤というのは、皮膚から吸収されて血液の中に届くので、飲み薬で感じる、胃腸や肝臓への負担が少なくなります。しかし皮膚のかゆみなどが出てくることもあります。